昭和のガラス
ただいまJR秋田駅前のフォンテ秋田1Fギャラリープリモで「昭和のガラス」展が開かれています。すいか皿、そうめん鉢、金彩コップ、とっくり、盃などなど、昭和時代に作られたガラス器の展示販売会です。
写真は草花が印刷された普段使いのコップ。1個350円。本体は東洋佐々木ガラスの定番タンブラーHS170。
このコップに見覚えがある方、その昔、粉ジュースを飲んでいた方は、ぜひお立ち寄りくださいませ。会期は8月3日(日)までです。
2025/7/6(Sun)
燻蒸休館
2025年6月23日(月)~6月30日(月)、秋田県立博物館の燻蒸休館に伴い当ショップも休業いたします。オンラインショップもお休みです。
写真は、人文展示室の奥にある休憩所。中世の展示の折り返し点にあります。大きな窓とゆとりのベンチにエアコンが効いています。着席ご希望の方は7月1日(火)以降にお越しくださいませ。
2025/6/22(Sun)
冨岡商店クラフトマンシップ
ただいまJR秋田駅前のフォンテ秋田1Fギャラリープリモで「樺細工の魅力」展が開かれています。古格の茶筒や盛器、創作のトレー、プレート、ラック等々、暮らしを彩る樺細工の展示販売会です。出品は世界を目指す樺細工の冨岡商店。今年の4月にはミラノで開催された「デザインウィーク2025」に参加出品し話題を呼びました。
写真は、橋本夕紀夫氏のデザインによる一輪挿し(商品名:フラワーベースstick)税込み5,500円。製作は冨岡商店のクラフトマンシップ。現在、ギャラリープリモで展示販売中。会期は6月29日(日)までです。
2025/6/15(Sun)
実感
『民藝の歴史』(2016年、筑摩書房)の著者志賀直邦さんは、民藝運動の起点について「文芸雑誌『白樺』の創刊と同人たちの活動を挙げないわけにはいきません」と語っている。
白樺の同人たちの間では自らの実感に基づかない意見は書生論として軽蔑されたという。実感とは思いつきや他人の意見の受け売りではない自己の思索と体験による主体だという。
この主体の確かさが、いかなる時代も一貫してゆるぎないのが柳宗悦の思想であり、民藝運動の根幹であった。
写真は『白樺』大正2年(1913年)4月号。表紙絵はバーナード・リーチ。当ショップ蔵。
2025/6/8(Sun)
樺細工の魅力
ただいまJR秋田駅前のフォンテ秋田1Fギャラリープリモで「樺細工の魅力」展が開かれています。古格の茶筒や盛器、創作のトレー、プレート、ラック等々、暮らしを彩る樺細工の展示販売会です。
産地の秋田県角館町は「民藝」に縁の土地柄。昭和9年(1934年)に同地を訪ねた柳宗悦は、クリスチャンの柴田斉氏の案内で近在の手仕事工房をめぐり、のちに柴田氏に宛てた手紙に「角館の人も町も忘れ難く再遊を期す」と記しました。
写真の樺細工は「ちらし皮」と呼ばれる山桜の樹皮を貼った茶筒。古品。
ギャラリープリモの会期は6月29日(日)までです。
2025/6/1(Sun)
月刊たくみ(三)
『民藝の歴史』(2016年、筑摩書房)の著者志賀直邦さんは、生涯、さまざまな本にさまざなな文章を書き残した。ご本人発行の『たくみ』第一集と同第二集にも50編のコラムがある。
「伝統とモダン」「地方民藝の再生と民藝運動」「アフリカその固有な文化と現状」「どぶろくと酒税」「アイヌ民族の伝承文化」「『手仕事の日本』いま」等々、どこから読んでも平易で楽しくわかりやすく、全50編、志賀文章の魅力にあふれている。
写真は『たくみ』第二集。1冊1,000円。当ショップで販売中。
コラムには「藤原紀香とアフガンの孤児たち」や「[チャングムの誓い]と韓国の宮廷料理」などもあり、志賀さんのタイプを知ることもできる。
2025/5/22(Thu)
昭和の絵はがき
いま、JR秋田駅前のフォンテ1階ギャラリープリモで「昭和の絵はがき」展が開かれています。観光地や歴史の街並み、風俗、芸能、アニメ等々さまざまな図案の絵はがき展示販売会です。
写真の絵はがきは、映画「男はつらいよ」第29作「寅次郎あじさいの恋」(昭和57年)のポスターの縮刷版。この作品は河井寛次郎記念館がロケ地とあって、民藝ファンを大いに楽しませました。
ちなみに民藝ファン曰く、片岡仁左衛門が人間国宝の陶芸家として寛次郎を演じていましたが、ほんとうの寛次郎は人間国宝も文化勲章(1955年)も辞退した無冠の陶工です。
この展示販売会は5月25日(日)まで。寅さんはもとよりどの絵はがきも暑中見舞い用におすすめです。
2025/5/13(Tue)
月刊たくみ(二)
昭和8年(1933年)創業の民藝店「たくみ」に『月刊たくみ』(昭和10年発行)という情報誌がありました。現在、日本民藝協会が発行している『民藝』の前身です。
写真は戦後の混乱を経て昭和27年10月に再刊された『月刊たくみ』第一号。巻頭には同年(1952年)、イギリスのダーティントン・ホールで開催された「国際工芸家会議」のようすが報告されています。柳宗悦、濱田庄司の参加に志賀直哉が同道したことや、日本民藝館の蔵品が300枚のスライドで紹介され20ヵ国150人の参加者に絶賛されたこと等々。日焼けした4ページの小冊子が、当時の民藝の限りない未来を物語っています。この記事は合冊本『たくみ』第一集に再録あり。1冊1,000円。当ショップにて販売中です。
2025/5/8(Thu)
昭和の絵はがき
ただいまJR秋田駅前のフォンテ1階ギャラリープリモで「昭和の絵はがき」展が開かれています。切手代が、2円(昭和23年)、7円(昭和41年)、20円(昭和51年)、40円(昭和56年)時代の絵はがきの展示販売会です。
写真は館岡栗山の絵はがき「秋田のことば」8枚組のうちの1枚。ハンコタンナで顔を覆った早乙女たちが鳥海山を背に田植えに励んでいます。
このほか同展に出品の絵はがきの図柄は景勝地、街並み、風俗、アニメなどなど。会期は5月25日(日)までです。
2025/4/29(Tue)
月刊たくみ
昭和8年(1933年)創業の民藝店「たくみ」に『月刊たくみ』という情報誌があった。昭和10年発行の同誌は、のちに東京民藝協会に譲り渡され、さらに昭和32年に柳宗悦のたっての希望で発行権が日本民藝協会に移管され、雑誌『民藝』として今日に至っている。
初期の『月刊たくみ』はわずか4ページの冊子ながら当時の民藝情報速報誌として大好評だったという。新作民藝の紹介、展覧会案内、同人の座談会録などなど、現在のSNSの役割を果たしたのであった。
写真は平成14年(2002年)に三度目の復刊を果たした『たくみ』1号~25号の合冊本。1冊1,000円。当ショップ店頭で販売中。
2025/4/22(Tue)