ペンのまにまに
貝焼きで濁り酒
 ただいま秋田県立博物館では、企画展「かく、えがく」菅江真澄遺墨資料展が開かれています。
江戸時代の紀行家・菅江真澄が各地を旅して書き残した日記や地誌、図絵などの展覧です。
写真は真澄の旅の写生帖〈粉本稿〉にある「貝焼きと片口」が描かれた図。
図上には「いてはの国にて 賢酒を呑てけるには かならす 貝やきとて 帆たてかいのうちに もの入てにるめり…」「飯ものせるうつわにて にこりさけのむ事は…」と。
この季節のこの展覧会。観れば帰りに一杯やりたくなること請け合いです。
観覧無料。会期は11月16日(日)まで。
2025/10/28(Tue)
五城目の森の恵み
 いま、JR秋田駅前フォンテAKITA1階のギャラリー・プリモで「くらしの木工品」という小木工品の展示販売会が開かれています。商品は飯へら(660円)、きりたんぽ串(220円)、鍋敷き(880円)、ペン立て(1,000円)、くず箱(3,300円)、まな板(2,200円)、すりこぎ(2,500円)等々。材料はスギ、ヤマザクラ、ケヤキ、カツラ、サンショウ等々。五城目町の木工伊藤誠さんが手がけた、木のぬくもりの品々です。
写真は五城目町森林資料館「五城目城」から望む五城目の山並み。
会期は、山が色づく頃11月16日(日)までです。
2025/10/22(Wed)
椿の浦
 ただいま当ショップでは秋田県立博物館の企画展「かく、えがく。」菅江真澄遺墨資料展にちなんで、菅江真澄の古書を販売しております。
写真は『菅江真澄民俗図絵』中巻の〈雪の道奥雪の出羽路〉にある「椿の浦」の図。秋田県八峰町八森の磯辺の風景です。冬囲いのある住居の軒並みと、手前の小さい小屋は厠とのこと。
同図の立ち読みは当ショップで、原画は企画展でご覧いただけます。
会期は11月16日(日)までです。
2025/10/2(Thu)
かく、えがく。
 9月27日(土)から秋田県立博物館の企画展「かく、えがく」菅江真澄遺墨資料展が始まりました。
江戸時代の紀行家・菅江真澄が各地を旅して書き残した日記や地誌、図絵などの展覧です。
当ショップでは本展にちなんで菅江真澄の古書の記念販売をしております。
写真は『菅江真澄民俗図絵』上巻の〈えぞのてぶり〉にあるアイヌのいるか漁の図。
同書は北海道や東北地方の風景、民俗行事、道具など菅江真澄の自筆で原寸の、誰が見ても楽しい図絵集です。上中下全三巻。ショップ店頭価格、19,500円(税込)。
展覧会は11月16日(日)までです。
2025/9/28(Sun)
東京汁椀
 ただいま、JR秋田駅前のフォンテ秋田1階ギャラリープリモで「川連漆器の逸品」展が開かれています。お椀や皿、小鉢、スプーン、箸など暮らしの器54品目の展示販売会です。会期は10月13日(月/祝)まで。出品は明治5年(1872年)創業の佐藤善六漆器店。
写真は三寸九分汁椀(同店HPより)。直径三寸九分(11.7cm)高さ二寸(6.0cm)、1個3,960円(税込)。
1950年代の経済復興期、関東地方の大量需要に応えるために川連漆器組合が規格を統一し、東京汁椀と呼び合って作った川連の代表作です。
2025/9/23(Tue)
模様の國土
 『いのちの窓』は民藝の同人河井寛次郎のことば(句)を集めた一書。
「物買って来る 自分買って来る」「おどろいて居る自分に おどろいて居る自分」などなど知れた句が収められている。
その後記には、工藝の模様について一言。
「人は現実の中に非実を見る。そしてあり得べからざるものをあり得させる。我等は模様と言われる世界に、そんな國土の一つをつくる。此処はどんな奇跡も可能な処。一つの枝からどんな違った花でも咲かせる事が出来、白を黒に出来、赤が青だと言へる処」と、作り手に語りかける。
2025/9/9(Tue)
男鹿の秋風
 この中秋の名月を八竜の湖(八郎潟)に行って眺めたい希望で、文化元年(1804年)八月の十四日、久保田の布金山応供寺(秋田市旭南一丁目)を出立しようとすると…
菅江真澄が男鹿半島で書いた日記《男鹿の秋風》は、この一行から始まる。
秋田を出発して八郎潟湖上で名月を楽しみ、寒風山から男鹿南岸をまわり能代に至る。真澄自身の体験や観察、見聞などをまとめた四十日間の日記。
写真は『菅江真澄遊覧記』全5巻の第5巻。《男鹿の秋風》のほか《男鹿の春風》《男鹿の鈴風》《男鹿の島風》《男鹿の寒風》の五編が収録された当ショップ一推しの真澄本。
いま、JR秋田駅前のフォンテ秋田1Fギャラリープリモで開催中の「古本のたのしみ」展で展示販売しております。税込1,400円。9月7日(日)まで。
売り切れのときは当ショップでお求めくださいませ。
2025/9/4(Thu)
古本のたのしみ
いま、JR秋田駅前のフォンテ秋田1Fギャラリープリモで「古本のたのしみ」展が開かれています。秋田の歴史や民俗、写真集、記念誌、伝記など身近な話題の古本販売会です。
写真は、同展で展示販売中の『ボクらの半世紀』税込1,000円。内容は「軽音楽と歌のグループ活動グラフ」「軽音楽と歌のグループ紹介」『日本のうた・ふるさとのうた(秋田県の100曲)』「音楽年表(昭和~平成)」「活動年表・会員メッセージ・会員名簿」などなど。秋田の軽音楽と歌の歩みを語るB5判、224ページの大作です。
立ち読みご希望の方は、同1階のプリモ・カワカミへお申し出くださいませ。
会期は9月7日(日)までです。
2025/8/10(Sun)
リンゴかご
 その昔、秋田県十文字町に竹細工があった。大正時代(1916年頃)に始まったその仕事は、平成10年代(2005年頃)まで佐藤又希智さんと息子の正行さんによって続けられた。
又希智さん正行さんの固い仕事は雄物川の川漁師や湯沢・平鹿の果樹農家に支持され、漁具、収穫かご、運搬かごなどを多く手掛けた。
写真は昭和10年代、又希智さんが修行時代に作ったリンゴかご。当時、一人前の職人は一日に80個を作ったという。
2025/8/6(Wed)
昭和のガラス
 いま、JR秋田駅前のフォンテ秋田1Fギャラリープリモで「昭和のガラス」展が開かれています。ワイングラス、タンブラー、小皿、小鉢、徳利、盃などなど、昭和時代に作られたガラス器の展示販売会です。
写真は型作りのガラスの徳利。戦後の間もない頃、東京の下町工場で作られたものといわれます。どちらも高さ17cm、二合入。1本1,200円。
真夏の夜、ガラスの徳利に旧二級酒の熱燗がおすすめです。
お買い求めはギャラリープリモで。販売会期は8月3日(日)までです。
2025/7/27(Sun)