春風献上
新春早々、神奈川県南足柄市在住の角井正夫さん(木工)圭子さん(漆工)から年賀状が届きました。
図柄は春風にたてがみをなびかせた三頭の馬。LOVE&PEACEはいつもの願い。さらに今年は、熊の親子にどんぐりを振りまいて「山へ帰ろう」と諭します。
2026/1/12(Mon)
行キナン 行クヘ知ラデモ
あけましておめでとうございます。
新年2026年1月4日(日)、当ショップの営業が始まりました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
年頭に掲げる写真は柳宗悦の『心偈』の一句。版画は棟方志功。
生きてゆくことは、果しもない道を歩いてゐることなのである。何處を指し、何を目當てに旅を續けてゐるのか。目指す都があれば、目當てのない旅よりも歩き甲斐はあらう。だが、都があると、どうして初めから知り得よう。また都が何なのだと誰が知ってゐよう。之が都だと知って了へば、旅は終るのだらうか。知り得る都など、都と云ってよいであらうか。知り得ないものの深みへと近附くのが、旅ではないのか。行くへは定かでないとしても、歩き進むそのことに、人の暮しがあるのではないか。(昭和48年 柳宗悦選集第二巻『心偈』自註より)
2026/1/4(Sun)
年末年始の休業
2025年12月28日(日)~2026年1月3日(土)、秋田県立博物館とともに当ショップも休業をいたします。オンラインショップは、ご注文の受付は無休。商品の発送は2026年1月6日からです。
写真は勝平得之の版画「大日堂舞楽 駒舞」。毎年1月2日、秋田県鹿角市八幡平の大日霊貴神社(大日堂)に奉納される演目の一つ。二頭の御馬を大里地区の能衆が舞い上げます。
2025/12/27(Sat)
新春の彩り
明日12月27日(土)からJR秋田駅前フォンテ秋田1階のギャラリープリモで「新春の彩り」展が始まります。
鶴亀や松竹梅など吉祥文の器や、新年を寿ぐ縁起物の展示販売会です。
写真右は中山人形の干支の土鈴「春駒」。明治5年、九州出身の窯ぐれ野田宇吉が中山の地に落ち着き、樋渡ヨシが宇吉から陶技の手ほどきを受けて始めたのが中山人形です。
写真左は伊万里焼の四寸皿。伊万里焼は有田焼の一様式で金彩赤絵の派手な図柄が見どころ使いどころ。ちなみに宇吉は有田焼(鍋島藩)の陶工でした。
春駒も伊万里焼も、どちらも本展で展示販売されます。
会期は新年1月25日(日)までです。
2025/12/26(Fri)
こけしの時代
ただいまJR秋田駅前フォンテ1階のギャラリープリモで「東北のこけし」展が開かれています。
展示品は青森県(津軽系)から福島県(土湯系)まで東北六県の伝統こけし。すべてが1970年代~80年代に作られた古品です。
ちょうどその時代、こけしの工人たちはお世話になった方々へ年賀状を差し出していました。
写真は右上から時計回りに佐藤忠雄(岩手県花巻)新山慶美(山形県白布温泉)北山盛治(青森県黒石)高橋雄司(秋田県川連)。この手描きの年賀状、差し出した人も受け取った人もきっと良い年を迎えたに違いありません。
ギャラリープリモの「東北のこけし」展示販売会は今週12月21日(日)までです。駅前にお出かけのときはどうぞお立ち寄りください。
2025/12/17(Wed)
美郷錦
いよいよ師走。
当ショップには秋田県美郷町からわら細工の「しめ飾り」本体が届きました。材料のわらは酒米「美郷錦」の稲わらです。酒造好適米として有名な「山田錦」は晩生品種のため北国での栽培が難しく、秋田に適した品種として育成されたのが美郷錦なのだそうです。酒米は稈長が長く倒れやすいため栽培に手間がかかりますが、長い稈(茎)はわら細工に適しています。
このしめ飾り本体は、このあと秋田市の手仕事工房におくられ、紙垂と松飾りが付けられて民藝館や民藝店に出荷されます。
ちなみに美郷町を代表する清酒の一つ「春霞」の大吟醸は、この美郷錦で仕込まれています。
2025/12/2(Tue)
東北のこけし
きのう11月22日(土)から、JR秋田駅前フォンテ1階のギャラリープリモで「東北のこけし」展が開かれています。
青森県(津軽系)から福島県(土湯系)まで東北六県の伝統こけし10系統37工人の作品40本の展示販売会です。
写真の絵は福島県喜多方市(旧耶麻郡塩川町)の弥治郎系こけし工人井上はる美さんの色紙絵。本展には六寸と七寸のこけしが出品されています。
在所の塩川町はその昔、阿賀川(大川)の舟運と米沢街道(現国道121号)による物流拠点として栄えた歴史の町。一本のこけしは往時の土地柄を語ります。
今展のこけしはいずれも希少な古品の品揃え。お気に入りがあれば迷わずお買い求めくださいませ。
会期は12月21日(日)までです。
2025/11/23(Sun)
ナ タジロギソ 一人 一人カハ
「タジロギ」は躊躇(ためらひ)である。惑ひである。この世の波風は荒い。とりわけ世が暗く沈む時、真理の旗を掲げる者に抵抗は強い。だが、ためらはず前進しようではないか。真理は孤独ではないのである。一人は決して一人だけではない。いつか二人になり三人になろう。巡礼の杖に「同行二人」と書いてある。佛と離れている身ではないのだ。だから少なくとも二人の旅なのだ。誰よりも頼りになる力が、いつも自分と一緒なのだ。 柳宗悦『心偈』(昭和48年 春秋社)より
心偈(こころうた)は、柳が自らの心境を詠んだ短い句の総称。板絵(版画)は棟方志功。
2025/11/20(Thu)
くらしの木工品
いま、JR秋田駅前フォンテAKITA1階のギャラリー・プリモで「くらしの木工品」という小木工品の展示販売会が開かれています。
写真は現在展示中のギャラリー・プリモの全景。二段十列のボックスにおよそ70点の商品が並んでいます。
それぞれのボックスにそれぞれのわくわく感あり。
さながら、マス目の紙を破って取り出すタイプの駄菓子「障子破り」の趣です。その駄菓子の呼び名は、現在名は「穴あけBOX」とか。
本展の会期は、今週11月16日(日)までです。
2025/11/11(Tue)
貝焼きで濁り酒
ただいま秋田県立博物館では、企画展「かく、えがく」菅江真澄遺墨資料展が開かれています。
江戸時代の紀行家・菅江真澄が各地を旅して書き残した日記や地誌、図絵などの展覧です。
写真は真澄の旅の写生帖〈粉本稿〉にある「貝焼きと片口」が描かれた図。
図上には「いてはの国にて 賢酒を呑てけるには かならす 貝やきとて 帆たてかいのうちに もの入てにるめり…」「飯ものせるうつわにて にこりさけのむ事は…」と。
この季節のこの展覧会。観れば帰りに一杯やりたくなること請け合いです。
観覧無料。会期は11月16日(日)まで。
2025/10/28(Tue)