ペンのまにまに
ラッシュチェア
 日本民藝館の隠れた名品に欧州の古い椅子のコレクションがある。その代表は何といってもウィンザーチェア。2017年9月、同館で開催された特別展「ウィンザーチェア-日本人が愛した英国の椅子」は大好評だった。
民藝の椅子といえばもう一つ、ウィンザーには及ばないが、座面がイグサで編まれたラッシュチェアもなかなかの人気である。
上掲の写真は池田三四郎著「松本民芸家具」の表紙。ラダーバックと呼ばれるラッシュチェアが芹沢銈介の型絵染でいきいきと描かれている。
2026/2/25(Wed)
南無阿弥陀仏
 上掲の写真は柳宗悦・宗教選集第4巻『南無阿弥陀仏』昭和46年第5刷(初版昭和35年)
冒頭に「南無阿弥陀仏の意味を若い人たちのために平易に語った」とある。一「念仏の佛教」から十九「妙好人」まで全19章と「一遍上人」の解説書。当ショップ店頭価格1冊1,400円(税込)。
平易か否かは別として、この六字の言葉は、私たちが亡き人に手向けられる言葉としては平易でありがたい。
2026/2/21(Sat)
秋田の古本
 1月31日(土)から、JR秋田駅前のフォンテ秋田1階ギャラリープリモで「秋田の古本」展が開かれています。秋田県内各地の歴史や民俗など、いわゆる郷土誌の古本展示販売会です。
古本の魅力は時を遡る出会いと感動。当時の写真や広告、折り込み資料も古本ならではの楽しさです。
上記の地図は、本展出品中の古本に折り込まれた地図。1949年(昭和24年)の秋田県の市町村が〇印で示されています。
さてこの地図、どの古本に折り込まれているのか。
探りあてご希望の方は、ギャラリー左奥のプリモ・カワカミへお申し出くださいませ。会期は3月1日(日)までです。
2026/2/1(Sun)
雪の豊かさ
 東京の人は、秋田の雪は豊かで素敵だという。
どこが豊かで素敵か。今日は秋田市の沿岸部でも真冬日。道々は大吹雪。
写真は「秋田手仕事たより」第51号の表紙絵。秋田県旧協和町の二月の景色を描いた安藤ひろしさんの版画。東京深川出身の安藤さんが秋田に移り住んで40年目の作品です。
2026/1/20(Tue)
春風献上
 新春早々、神奈川県南足柄市在住の角井正夫さん(木工)圭子さん(漆工)から年賀状が届きました。
図柄は春風にたてがみをなびかせた三頭の馬。LOVE&PEACEはいつもの願い。さらに今年は、熊の親子にどんぐりを振りまいて「山へ帰ろう」と諭します。
2026/1/12(Mon)
行キナン 行クヘ知ラデモ
 あけましておめでとうございます。
新年2026年1月4日(日)、当ショップの営業が始まりました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
年頭に掲げる写真は柳宗悦の『心偈』の一句。版画は棟方志功。
 生きてゆくことは、果しもない道を歩いてゐることなのである。何處を指し、何を目當てに旅を續けてゐるのか。目指す都があれば、目當てのない旅よりも歩き甲斐はあらう。だが、都があると、どうして初めから知り得よう。また都が何なのだと誰が知ってゐよう。之が都だと知って了へば、旅は終るのだらうか。知り得る都など、都と云ってよいであらうか。知り得ないものの深みへと近附くのが、旅ではないのか。行くへは定かでないとしても、歩き進むそのことに、人の暮しがあるのではないか。(昭和48年 柳宗悦選集第二巻『心偈』自註より)
2026/1/4(Sun)
年末年始の休業
 2025年12月28日(日)~2026年1月3日(土)、秋田県立博物館とともに当ショップも休業をいたします。オンラインショップは、ご注文の受付は無休。商品の発送は2026年1月6日からです。
写真は勝平得之の版画「大日堂舞楽 駒舞」。毎年1月2日、秋田県鹿角市八幡平の大日霊貴神社(大日堂)に奉納される演目の一つ。二頭の御馬を大里地区の能衆が舞い上げます。
2025/12/27(Sat)
新春の彩り
 明日12月27日(土)からJR秋田駅前フォンテ秋田1階のギャラリープリモで「新春の彩り」展が始まります。
鶴亀や松竹梅など吉祥文の器や、新年を寿ぐ縁起物の展示販売会です。
写真右は中山人形の干支の土鈴「春駒」。明治5年、九州出身の窯ぐれ野田宇吉が中山の地に落ち着き、樋渡ヨシが宇吉から陶技の手ほどきを受けて始めたのが中山人形です。
写真左は伊万里焼の四寸皿。伊万里焼は有田焼の一様式で金彩赤絵の派手な図柄が見どころ使いどころ。ちなみに宇吉は有田焼(鍋島藩)の陶工でした。
春駒も伊万里焼も、どちらも本展で展示販売されます。
会期は新年1月25日(日)までです。
2025/12/26(Fri)
こけしの時代
 ただいまJR秋田駅前フォンテ1階のギャラリープリモで「東北のこけし」展が開かれています。
展示品は青森県(津軽系)から福島県(土湯系)まで東北六県の伝統こけし。すべてが1970年代~80年代に作られた古品です。
ちょうどその時代、こけしの工人たちはお世話になった方々へ年賀状を差し出していました。
写真は右上から時計回りに佐藤忠雄(岩手県花巻)新山慶美(山形県白布温泉)北山盛治(青森県黒石)高橋雄司(秋田県川連)。この手描きの年賀状、差し出した人も受け取った人もきっと良い年を迎えたに違いありません。
ギャラリープリモの「東北のこけし」展示販売会は今週12月21日(日)までです。駅前にお出かけのときはどうぞお立ち寄りください。
2025/12/17(Wed)
美郷錦
 いよいよ師走。
当ショップには秋田県美郷町からわら細工の「しめ飾り」本体が届きました。材料のわらは酒米「美郷錦」の稲わらです。酒造好適米として有名な「山田錦」は晩生品種のため北国での栽培が難しく、秋田に適した品種として育成されたのが美郷錦なのだそうです。酒米は稈長が長く倒れやすいため栽培に手間がかかりますが、長い稈(茎)はわら細工に適しています。
このしめ飾り本体は、このあと秋田市の手仕事工房におくられ、紙垂と松飾りが付けられて民藝館や民藝店に出荷されます。
ちなみに美郷町を代表する清酒の一つ「春霞」の大吟醸は、この美郷錦で仕込まれています。
2025/12/2(Tue)