ペンのまにまに
初春の彩り
 本日12月7日(土)からJR秋田駅前フォンテ秋田1階のギャラリープリモで「初春の彩り」展が始まりました。
寿文や鶴亀、松竹梅など吉祥の図が描かれた陶磁器、漆器のほか、縁起物の小品が展示販売されています。
新しい年を祝い調度を飾る風習は幸福と繁栄をもたらす年中行事として平安時代から行われていたといわれます。
写真は秋田県横手市の中山人形「巳」。来年の干支にちなんだ土鈴です。よろずの願いが叶うという宝珠に神の使いの白蛇が描かれた初春を彩る逸品です。1個1,320円。
会期は2025年1月5日(日)までです。
2024/12/7(Sat)
遠刈田
 ただいまJR秋田駅前のフォンテ1階ギャラリープリモで「東北のこけし」展が開かれています。展示は東北六県の伝統こけし10系統40本。全品即売につき、人気のこけしが売り切れのときはご容赦ください。
このうちの遠刈田(とおがった)系と呼ばれるこけしは、宮城県遠刈田温泉に近い集落で発生したこけしです。
形は、胴はやや細身の直胴で、頭は胴より一回り大きい角ばった丸形が特徴です。
写真は遠刈田系こけし工人小林定雄さんの色紙絵。
放射線状に描かれた菊花文様は遠刈田の代表的な胴模様です。
この小林定雄さんのこけし、現品はギャラリープリモでご覧くださいませ。会期は12月1日(日)までです。
2024/11/19(Tue)
東北のこけし
 ただいま、JR秋田駅前フォンテ1階のギャラリープリモで「東北のこけし」展が開かれています。
青森県の津軽系から福島県の土湯系まで東北六県の伝統こけし10系統36工人の作品40本が並んでいます。
ちなみに伝統こけしという呼び名は、百年の歴史もしくは工人三代の継承を経たこけしの総称です。
写真は秋田県湯沢市(旧雄勝郡稲川町川連)の木地山系こけし工人高橋雄司さんの色紙絵。本展には六寸のこけしが展示されています。
秋田駅前にお出かけの折にはぜひお立ち寄りくださいませ。
なお、展示のこけしは全品即売可。会期は12月1日(日)までです。

2024/11/4(Mon)
落葉染めのハンカチ
 本日10月20日(日)、秋田県立博物館わくわく探検室にて体験学習「落葉文様のハンカチ」が開かれました。
カエデやフキ、イチジクなど身近な木々の落葉に顔料を乗せて、ハンカチにその葉脈を描き出します。
形は葉っぱに任せて、色は顔料に任せて、作為のない造形はどのハンカチも美しく仕上げました。
とりどりの葉っぱを用意してくれたのはわくわくの担当職員。
講師は秋田県民藝協会会員で染色作家の長谷川弘子さん。
秋の短日の華やぎでした。
2024/10/20(Sun)
秋田のあられとせんべい
 ただいま当ショップ店頭では、秋田米で作られた「あられ」や「せんべい」を販売しております。
秋田県立博物館の企画展「稲穂の詩-秋田の米づくり」にちなんだ商品です。
ちなみに「柿の種」の浪花屋製菓(新潟県長岡市)によれば、もち米で作るのが「あられ」、うるち米で作るのが「せんべい」とのこと。
また「あられ」と「おかき」の違いは、粒の大きさ5センチを境に小さいものをあられ、大きいものをおかきと呼ぶそうです。
ショップ店頭に並ぶ「しょっつる味」「いぶりがっこ風味」「比内地鶏風味」など多彩な秋田米菓。
秋田弁でいえば「しょっぺども、んめもの」ばかりです。
2024/10/6(Sun)
漆器のたのしみ
 本日9月28日からJR秋田駅前のフォンテあきた1階ギャラリープリモで「漆器のたのしみ-佐藤善六の仕事-」が開かれています。
出品は佐藤善六漆器店。明治5年(1872年)創業の老舗。
柳宗悦が『手仕事の日本』に「雄勝郡に川連の町があります。漆器の産地で名が知られてゐます。昔から形をくづさない品物は、傳統のお陰で見ごたへがあります」と書いたその川連漆器の展示販売会です。
写真は三寸八分腰高汁椀(同店ホームページより)。
柳のいう「傳統のお陰」とはこんな形か、と想像します。
会期は10月27日(日)まで。秋田駅前にお出かけの時はどうぞお立ち寄りくださいませ。
2024/9/28(Sat)
昭和の絵はがき
 だだいま、JR秋田駅前フォンテ秋田1階のギャラリープリモで「昭和の絵はがき」展が開かれています。切手の代金が、2円(昭和23年)、7円(昭和41年)、20円(昭和51年)の頃の絵はがきの展示即売会です。
絵はがきの図柄は、観光地の写真やスケッチのほか、郷土芸能、大衆娯楽などテーマはさまざま。ちょっと版ずれの印刷が魅力です。
写真は映画「男はつらいよ」全48作の第九作「柴又慕情」(昭和47年)のポスターの縮刷版。官製はがきで50円切手付。
この季節、寅さんの元気が残暑をお見舞いします。
2024/8/27(Tue)
地蔵盆
 8月24日は地蔵菩薩の縁日。お地蔵さんを供養する地蔵盆の日です。地蔵盆(地蔵講)は京都を中心に近畿地方で盛んな行事ですが、海を渡った佐渡ヶ島でも古くから行われていました。
佐渡市真野地区豊田の「梨の木地蔵」もその一つ。お堂を囲む幾千万の石仏群が当地の地蔵信仰の深さを伝えます。
写真は真野産、佐渡の石地蔵。2018年10月、秋田県美郷町で開催された特別展「民藝のモノと思想」に芹沢銈介の「諸国民藝分布図」と共に展示され、信仰とは異なる温かい人気を博しました。
2024/8/24(Sat)
『いわな』
 秋田市太平の黒沢集落に『いわな』という文芸誌があった。昭和29年(1854年)5月、農家や炭焼き、箕作りの青年10人が集った「いわな短歌会」が始まりだという。平成26年(2014年)4月、第150号で終刊した。
その編集発行人の加藤勝衛さんが今年6月、永眠された。
同誌は詩、俳句、短歌、随想など多彩な内容で郷土の文化を謳いあげたが、なかでも加藤さん自らの短歌5首と猿田天鳴さんの俳句5句は毎号の別格の存在であった。
四季折々、加藤さんの歌なら「箕を作り暮らしをたてむこの庭に球根埋めてめぐる春待つ」、天鳴さんの句なら「田の底の山河煙らす蜷の恋」などなど、いつでも諳んじられる。
天鳴さんのもう一句、「相乗りに尻を鍛へし茄子の馬」。
今日8月13日は、加藤さんの初めての長旅の日。その道行きには、一足先に馬に乗った『いわな』同人の同行が約束されているのである。
写真は季刊文芸誌『いわな』第150号。地は秋田市太平のイタヤ箕。
2024/8/13(Tue)
和紙の美
 美しさとは何か。その謎解きは民藝の創始者柳宗悦の終生の仕事であった。
「手漉きの和紙はいつだとて魅力に満ちる。何処からその美しさが出てくるか。(中略)天与の恵みなのである。その恵みが滲み出ているものほど美しい。無地であるから、尚美しさに含みが宿るのだとも云えよう」
楮(こうぞ)、黄蜀葵(とろろあおい)、手漉き、太陽の光、板干し。
「自然の力が感じられると、どの紙も美しいのである」(昭和18年、柳宗悦『和紙の美』より)
写真は島根県斐伊川和紙の書画用紙。
2024/8/5(Mon)